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宮内庁は日本庁に

宮内庁の存在や、天皇の役割についてはどことなく違和感を感じる人も多いと思う。
それでも、そういうものだからと受け止めてみたものの、「内閣総理大臣を任命」とか、「国会の召集」なんて言葉を聞くと、どことなく今の時代には合わない、旧時代の名残のようなものを感じる。それが日本に限らず、イギリスの王室に対しても同じような印象を抱く。
人間がバラバラに生きている世界では、全体をまとめて言う事を聞かすのには暴力が一番手っ取り早い。それは今でもあまり変わらないけれど、そうやってまとめられた人間も世代が変わるとまた言う事を聞かない者が出てくる。それらを統括するのに、白いものも黒と言わせるような圧倒的な存在がいた方が効率が良い。けれど、圧倒的な存在の立場が奪えるものだと、その立場を得ようと内乱が起きる。それを防ぐには、例えば神という代替の効かない圧倒的な存在をトップに据えた集団を形成したり、世襲による圧倒的な統治行うのが有効であるように思う。長く続いた江戸時代も世襲による統治だった。世襲による圧倒的な統治の座を奪うには、お近付きになって婚姻関係を結ぶという、暴力と比べると穏やかな手段を用いる事になり、争いの少ない集団統治という点では良いものの、時にはその圧倒的な権力の歯止めが効かなくなり、多くの人にとって好ましくない方向に集団が傾いてしまう危険性も孕んでいる。そんな中、気が付くと人間はそうバラバラでもなくなっており、標準化された教育と、通信手段の発達により、やんわりと集団で生きるための規律を共有できるようになってきた。そうなると、圧倒的な存在による統治よりも、その時々で、より合理的な判断をできる者が、適当な手段で入れ替わりながら統治を行った方が妥当なのではないかと、暴力的な指導を受けなくても、自分たちはより良いものを判断して、その指示に従えるよと、そういった集団としての特性が変化してきて、選挙政治によって人々がまとまってきているのが今の状況。それもまだ途上であり、次のステップもそう遠くない未来に訪れるとは思うけれど、そんな中、一つか二つ前の制度を引き摺っているのが、今の宮内庁だと思う。
今の日本の歴史を形作ってきた天皇家と将軍家。それらが無形文化財のような形で柔らかく保護される事は良いと思う。ただ、集団としての特性が変容してきている今、どこかで政治とはきっぱり切り離すタイミングが必要なのではないかと思う。
宮内庁は日本庁に。日本庁は日本国民統合の象徴として、歴史に誰よりも真摯に向き合い、それを守ると同時に、時には変化を求めながら、これからの日本の在り方を、今の政治の在り方に拘らずに誰よりも真剣に考える、そんな省庁として独自の立場を歩んでゆけば良いのではないだろうか。

by uskpn | 2020-06-27 18:42 | 社会 | Comments(0)