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左右以外の切り口はないのか

意識的に見過ぎているせいかもしれないけど、Twitterなどで、特に政治的主張を度々行っているアカウントを見ていると、特定の主張に積極的にいいねやリツイートを行なっていて、(それが長い目で見た時には一貫した主張になっていなかったとしても)支持している団体の追い風となる意見は積極的に推して、そうでない意見は積極的に叩くという、何か快楽や安心を得るための条件反射的な行為を繰り返しているようにも見える。それらは、それをさらに俯瞰で評論するサイト上で、大きく右と左に分けて論じられる事が多い。それが世論のうねりを利用した政治的な勢力闘争であるとしても、それに参加している人達は、本当に何の疑問も感じずにいいねを押し続けているのだろうかと思う。(反面、流れの上流にいる人達はしっかりと意見が割れていて、同じ派閥内でも殴り合っているようにも見える)
一旦、政治の切り口として、大きなうねりがどこにあるのかを考えてみたいと思う。

一つは、国家など領地的帰属意識によるクラスター。自国への帰属意識によるものだけではなく、他国からの統治権への干渉を目的としたクラスターも存在する。時には市民の心に染み入るような心地良い主張を奏で、時には自国にとって都合の良い政策を垣間見せる。
一つは、民族など歴史的帰属意識によるクラスター。深い部分での連帯感と、元々は国家などの領地的帰属意識によるクラスターを形成していた名残がある事もあり、独自の政治観から現在所属している国家との対立を生む事もある。
一つは、宗教や食や生活スタイルなどによる哲学的帰属意識によるクラスター。原則として理念に基づいた主張を抱いているものの、政治そのものに関しては妥協できる点も多く、自身を活かしてくれるクラスターと結び付いて立場を変える事もできる。
一つは、人種・性別・年代・障害の有無など身体的帰属意識によるクラスター。容易に変えることのできない立場の違いによる価値観の齟齬を抱いており、特定の立場に有利なシステムの中に共存している事による政治的な不満はあるものの、そこから外れた政策に関して一貫した主張はない。
一つは、所得・立場・職業などポジション的帰属意識によるクラスター。身体的帰属意識によるクラスターと似通った特徴があるものの、自身のアクションやタイミングによりポジションが変化する場合もある。

それらは、複雑に絡み合い、利用し合いながら、政党政治の中に息衝いている。どの政党がどのクラスターを支援しているという明確な区別もなく、ただ、はっきりと言えることは、政治家は全員が政治家というポジション的帰属意識に属しており、多くが国家という領地的帰属意識と大和民族という歴史的帰属意識に属している。そんな中から生み出された政策や論調に対して、支持している団体の総意と一致し続ける事などあるだろうか。特に右系とされる、自民党寄りの政党は細かな点で意見が異なるものの、領地的帰属意識や歴史的帰属意識による政策においては、意見が一致する事が多いように思える。民主党系は明確に左系と言えるほどには右系と立ち位置が変わらないものの、同じ政策では敵わないので、哲学的帰属意識・身体的帰属意識・ポジション的帰属意識による政策も強調して共感を集めているように思える。特に左系と思わせるのは領地的帰属意識の異なる集団。日本ではアメリカやイギリスにシンパシーを感じる事ができるのが右系、中国やロシアにシンパシーを感じる事ができるのが左系という括りになっているように感じる。ただ、それだけでは大きな支持を得る事ができないので、特に左系を思わせる集団は、右系が取りこぼしがちな哲学的帰属意識・身体的帰属意識・ポジション的帰属意識を入念に拾い集めているように思える。それが、偽善が叩かれる理由にも繋がっていて、例えば反原発は左翼的思想だから右翼は原発を推進するべきだ.. など、モラルを歪める原因にもなっていると感じる。

踏まえて、Twitterでの偏ったいいねやリツイートを鑑みた時に、そのいいねは、支持している団体の戦略に踊らされたものではないですか?と思うと、複雑な心境になるのだと思う。

by uskpn | 2020-07-18 03:50 | 社会 | Comments(0)